RULE/ATTRACTIVE

RULE/ATTRACTIVEハンドボールのルール・魅力

皆さま、ハンドボールという競技をどのくらいご存知でしょうか。

 

ハンドボールは、ドイツ、デンマークが発祥の地。”空中の格闘技”とも言われる激しい攻防戦がくり広げられ、欧州では、サッカーに匹敵するほどの人気スポーツです。

 

日本ではサッカーやバスケットボールと比較すると競技人口は少ないものの、全国で約9万5千人のプレーヤーがおり、その約75%を中高生が占めています。つまり、若い層を中心にじわじわと知名度・人気が上がっている注目の競技なんです。

 

日本のハンドボール界をもっと盛り上げたい!という想いが集結し今夏開催される、日本ハンドボール界初のビッグイベント、「パリ・サン=ジェルマン ハンドボール ジャパンツアー2023」。

世界王者である「パリ・サン=ジェルマン」を招致して行われる親善試合です。

 

この欧州の強豪に挑戦するのが、日本のスター軍団「ジークスター東京」

7/31(月)に、王者「パリ・サン=ジェルマン」に挑みます。

ビッグイベントのメインスポンサー「フューチャー株式会社」社員で、現在も社会人チームで選手として活躍する山上さんに、ハンドボールの知られざる魅力やこのビッグマッチを観戦する上での注目ポイントを熱く語ってもらいました!

ハンドボールのルールと魅力を知ろう!

ハンドボールのルール、これだけは
押さえておこう

まずはじめにお伝えしておきます!ハンドボールはすごいんです。さまざまな競技の要素をあわせ持っており、一度観るとハマってしまう、超魅力的なスポーツです。

 

ハンドボールは、キーパー1名、フィールド6名を基本に合計7名でプレーするスポーツです。相手ゴールにシュートして1ゴールにつき1得点となり、試合時間内(前・後半、各30分)に多く得点したチームが勝ちとなります。

 

コートには、ゴールから 6mの距離に半円のラインが引かれていて、これを 6mラインと呼びます。6mライン内に入ることがでるのはキーパーのみとなり、シューターは、6mラインの外からシュートを打たなければなりません。

提供:JHA/PSI

ハンドボールは接触プレーがOKな競技であるため、ファールが多く、よく試合が止まるのも特徴です。ファールは一見反則プレーのように思われますが、あえてファールをしにいく『良いファール』もあります。

 

ハンドボールは、攻守が目まぐるしく移り変わるので、陣形によっては、どうしてもディフェンスが戻りきれないことがあります。そういう状況では、あえて相手選手と正面でぶつかり、一度試合を止める事でディフェンスが戻る時間をつくるという作戦を取ることもあります。 

提供:JHA/PSI

注意しなくてはいけないのが、『正面』からぶつかるのは良いファールですが、『横(側面)や後方』からぶつかるのは、プッシングという悪いファールであるということです。


さらに審判がより危険な反則と判断した場合には、2分間の退場となり、人数的に不利な状況で試合を進めていかなくてはいけません。そのため、戦況を大きく左右する場面でのディフェンスは、より緊張感が高まり、見どころの一つです。

ファールや罰則の種類は、以下をご参考ください。

提供:JHA/PSI

また、ハンドボール特有のルールとして、試合中は選手交代を自由に行うことができます。コートに入れるのは7人ですが、その人数内であれば交代は自由で、申告の必要もありません。交代ラインを通過して、コートに出入りします。

 

一旦コートから出た選手も再度出場することができるので、常にベンチにいる選手全員が活躍できるチャンスがあるというのも醍醐味ですね。

 

★ハンドボールのルールポイント

・キーパー1名、フィールド6名の合計7名でプレー

・1ゴールにつき1得点。時間内(前・後半各30分)で多く得点したチームが勝ち

・良いファールと悪いファールがある

・試合中に選手交代を自由に行える

ハンドボールはこんなにおもしろい!その魅力は?

ハンドボールの一番の魅力は、ダイナミックかつスピード感のある競技であるという点です。接触が容認されているスポーツなので、体格の良い選手同士が正面から強くぶつかりあう、格闘技のようなパワーあふれるプレーが多く見られることも魅力です。

 

また、シュート場面もかなり見ごたえがある要素の一つです。ハンドボールのシュートは、アクロバティックで大胆なだけではなく、バリエーション豊富なところがおもしろいんです。ボールの軌道を変化させるスピンシュートや、空中でパスを受け取ってそのまま決めるスカイシュートなど、 想定外の方向から放たれるシュートは、会場の雰囲気を一気に変えてしまうような力を持っています。

 

スーパーゴールの後に会場の空気がガラッと変わる瞬間も、ぜひ体感してほしいです。

提供:JHA/PSI

多彩なシュートを防ぐ、ゴールキーパーに着目するのもおすすめです。

 

プレーヤーから放たれるシュートは、時速100kmを超えることがザラ。僕自身もキーパーで出場したことが一度だけあるんですが、その試合で骨折してしまいました。笑

 

そのくらい威力のあるシュートをかなりの近距離から打つのですが、キーパーはプレーヤーの体勢、目線などの情報をもとに一瞬でコースを予測して、体を張りながら死守するんです。その姿は迫力満点で、一瞬の攻防で行われるかけ引きも、会場をより一層盛り上げてくれる要素です。

★ハンドボールの魅力ポイント
・ダイナミックかつスピード感のある競技
・格闘技のようなパワーあふれるプレー
・シュートのバリエーションが豊富!レアなものも
・一瞬の攻防戦!ゴールキーパーの動き
ハンドボールの試合をみる時の
注目ポイント

大きな魅力は選手のアクロバティックで大胆なシュートやスピード感あるプレーですが、

個人的には選手交代の時にも注目してほしいポイントがあります。

 

基本的なポジションはキーパー1名、フィールド6名の合計7名の布陣なのですが、実はキーパーを出さずにフィールド選手7人でもOKなんです。

 

より人数をかけて攻撃してプレッシャーをかけたい時などに行うのですが、観戦の際はこうした点に着目するのもおもしろいと思います。

 

その他のポジションについては、以下をご参考ください。

提供:JHA/PSI

★ハンドボール試合の注目ポイント

・ゴールキーパー不在、プレーヤー7人の布陣

「パリ・サン=ジェルマンvsジークスター東京」試合の見どころはここ!

パリ・サン=ジェルマンの
注目選手は?

有名選手が多くて迷いますが、やっぱりカラバティッチ兄弟でしょうか。

 

兄のニコラ・カラバティッチ選手は経験豊富なベテランで、2007年と2014年にIHF世界最優秀選手に選ばれています。弟のルカ・カラバティッチ選手は、決定力の高さが魅力的なプレーヤーです。


他にも、国際大会実績が豊富なヘンリク・トフト・ハンセン選手など、強敵ぞろいなのは間違いないですね。

ジークスター東京のこのプレーに
注目!

今回の試合で、ジークスター東京が勝負するカギとなるのは、スピードとパスワークだと思っています。

 

実は体格が大きい選手は、自分達より低い位置でプレーする相手選手を止めることが難しいという弱点があるんです。この強みを活かした攻撃をしかけていく必要があります。ジークスター東京はスピードを活かし、相手ディフェンスの突破をねらうことでファールを誘い、2分間退場をさせて人数的に有利な状態でゲームを進める状況を多くつくることができれば、かなりチャンスは広がると思います。

山上さんの熱気に気圧されながら、「パリ・サン=ジェルマン ハンドボールジャパンツアー2023」への期待がぐんと高まった本インタビュー。

 

世界王者「パリ・サン=ジェルマン」と日本チームの試合を生で観られるチャンスは、そうそうありません。

 

ぜひダイナミックでスピード感あふれるハンドボールプレーを楽しみに、そして日本のスター軍団「ジークスター東京」の熱い挑戦を応援しに、会場にお越しください!